こんばんわ、矢印です。
スクエニより新作ゲーム「Deep Insanity ASYLUM(ディープインサニティアサイラム)」がリリースされました!
今回はディープインサニティを一通り遊んでみた感想をまとめます。サービス開始直後から酷評が多い印象ですが、私は結構楽しめそうなゲームだと感じたのでその辺について解説します。
Deep Insanity ASYLUMとは?
原作ありきのソシャゲが多い昨今ですが、本作は完全新作。さらにゲームの他にもアニメと漫画でマルチメディア展開されるスクエニ渾身の一作です。
それぞれのメディアは世界観を共通する別の物語で、ソシャゲは「ASYLUM」、つまり「亡命」の名を冠しています。
Deep Insanity ASYLUMの物語
引用:SQUARE ENIX「Deep Insanity公式サイト」より
主人公は記憶をなくした特異的聴覚の持ち主である青年「ウー・イノミネタス」
人類はランドルフ症候群の解明のため南極の地下にある「アサイラム」を探索するが、アサイラムに立ち入れるのはウーを含む「スリーパー」と呼ばれる特別な人間のみ。
アサイラムには「スカード」と呼ばれるモンスターが蔓延っており、スリーパーたちは特殊能力の「特異的感覚」と「FIBE」という特別な銃で戦う。
ストーリーは重め。ただしノリは軽め
全体的にニーアシリーズのような重々しい雰囲気を醸し出している本作ですが、実際のストーリー展開は登場人物の漫才のような掛け合いとともに進んでいきます。
主要キャラ達はそれぞれ濃い目の変人で、唯一まとも?なキャラ「エリカ」がツッコミ役として暗いムードの中でも笑える進行となっています。
ただしところどころで残酷な表現や悲惨な展開もあるので、そういったものが苦手な方にはオススメできません。
私はシュールな笑いが好きなのでストライクゾーンど真ん中ですね。
また「アサイラム」には様々な時代から転移してきたと思われる人々(エグザイル)がおり、FGOのように歴史上の偉人が登場します。
独特なゲーム進行方法
Deep Insanityはちょっと独特な仕様で、一言で言えば普通のソシャゲとMMORPGの中間のようなゲームです。
基本的にはクエストを受けて進行していくのですが、受注からクエストのポイントまでエリア間を徒歩で移動する点やフィールドを探索する点がMMOっぽいです。
移動画面画像
ただし移動と同じ画面で戦闘も行うMMOに対し、Deep Insanityは戦闘パートは完全に分かれており、その点は従来のソシャゲそのものですね。
また、ソシャゲと言えばスタミナですがDeep Insanityは通常のクエストではスタミナを消費しません。スタミナを消費するのは各クエストエリアにあるフリークエスト(素材獲得クエスト)のみ。
チャプターごとにMAPが分かれており、サブクエストをクリアすることで「調査レベル」が上がり(最大Lv5)フリークエストの高難易度も解放される仕組みです。
戦闘システムは今ひとつ
Deep Insanityの戦闘は基本オートで、「FIBEスキル」と「SPECIALスキル」のみ手動で発動します。(全て自動で発動するAUTOモードもあり)
スキルは画面下にカードで表示され、現在出ているカードのスキル以外は発動できないので注意が必要。スキルは「スキルポイント」を消費して発動する仕組みで、スキルポイントは全員で共通、時間経過で回復します。発動したカードの種類によってはチェインも発動するようです。
フィールドが独特で、中央には敵味方を分断する前線ラインがあり「SPECIALスキル」を使うことで相手側にラインを押しやることができます。それぞれの後方には「DOTライン」があり、前線ラインが下がったことでこのラインより後ろまで下げられたキャラはスリップダメージを受けます。さらにライン自体がDOTラインまで下がることで「ブレイク」が発生し、相手に大ダメージを与えることが可能です。
素の戦闘はバランスよくできている感じですが、この「スキルカードシステム」で運の要素が強めになっていること、「DOTラインシステム」で後方のサポーターやヒーラーが真っ先に落ちていく仕様はいかがなものかなと思います。
やり込み要素満載の育成システム
Deep Insanityの最大の特徴は多岐に渡る育成システムでしょう。
キャラの育成
キャラの育成だけで「グレード」「レベル」「スキル」「装備」「限界突破」「レアUP」「親密度」と6種類もの要素があります。
そのほとんどがクエストでドロップする素材を使って行うもので、加えて後述する「FIBE」の育成もありDeep Insanityは超絶周回ゲームであることは間違いありません。
周回を前提としているためかスキップ機能(チケット消費)が充実しており、育成に必要な素材がドロップするクエストへ育成画面から直接行けたりする点は非常に良いと思います。
また「限界突破」は通常のソシャゲでは同名キャラのガチャ被りが必要で重課金要素となることがほとんどですが、Deep Insanityではガチャでキャラが被った場合は全員共通の「スリーパー因子」というものに変換され、好きなキャラの限界突破素材と交換できます。そのため未課金や微課金にも非常に優しくなっています。
「レアUP」ではキャラのレアリティを1段階だけ上げることが可能で(SSR→URなど)、以降はレベルの上限を解放することが出来ます。
FIBEの育成
Deep Insanityの育成要素でもう1つ重要なのが「FIBE」の育成。FIBEはスリーパーが装備する銃で、それぞれ特徴の異なるものが10種類以上あり自由に装備させることができます。
FIBEは専用クエストで獲得できるのですが、レアリティや個体値の概念があるため強いFIBEを揃えるにはここでも周回が必要。さらにFIBEには同じく専用クエストで獲得できる「チップ」というステータスアップや特殊効果が付与できるアイテムを最大5個まで装着可能で、こちらのチップにもレアリティや個体値があります。
最強のFIBEを作ろうと思ったらモンハンのお守りマラソンのような苦行が必要かもしれませんね。
ただし最高ランクのSSR FIBEがショップで購入できるという謎仕様。ところどころに優しさがにじみ出ているのがDeep Insanityなのです。
ガチャは超良心的!
Deep Insanityのガチャはキャラ(スリーパー)ガチャのみです。
10連が3,000円程度で最高レアの排出率が5%なのでちょっと甘めといった印象ですね。
ただし天井が設けてあり、なんと50回引けばSSRが1体確定となります!10連50回じゃないですよ?10連だったら5回引けば次はSSRです!!
これはガチャ天井としては破格の低さで、正直目を疑いました。前述した限界突破の仕様も含めてガチャ関係は超良心的と言えるでしょう!
無料石もかなり貯めやすいゲームなので、序盤はサクサク10連が引けてどんどんキャラが強化できるのが非常に楽しい。
1つ難点があるとすれば、Deep Insanityは最初から「同名キャラの属性違い」が複数実装されており、同名キャラは同時に編成できないため序盤ではちょっとがっかりすることがあるかも。ただし後半では属性違いの活躍の場があるのは間違いないので、何よりこの甘々ガチャの前では些末な問題です。
あ、一応12時間ごとに無料で引ける「素材ガチャ」もありますがオマケのようなモノです。
その他のコンテンツ
Deep Insanity ASYLUMには他にも「アリーナ」「カルコサの塔」「対脅威訓練タコス」と3つのコンテンツがあります。
「アリーナ」はよくある他プレイヤーとのバトルで、期間内の順位を競います。初挑戦時は最高順位を更新する度にちょっとびっくりするくらいの白兇石がもらえます。ガチャで爆死した方もチャプター2をクリアしアリーナが解放されればけっこう引けるので頑張りましょう。
「カルコサの塔」「対脅威訓練タコス」は現時点で未開放ですが、察するにカルコサの塔がチャレンジクエスト(100階までの塔を登るようです)、対脅威訓練タコスは強敵クエストであることが窺えます。
まとめ!!
露骨な集金ゲームが多いと感じる昨今で、ここまで財布に良心的なゲームで逆に大丈夫か?と思ってしまうDeep Insanity ASYLUM。
その分やり込み要素で面白さを演出していると感じましたが、その辺で賛否が大きく分かれているようですね。確かに周回に偏りすぎているのも最近のソシャゲの悪い点と言えますし。
1つ言えるのはサラっと遊ぶにはあまり向いていないゲームであり、じっくりとやり込むことで面白さが増していくゲームであるということです。
そんなDeep Insanityで私が良いと思う点とイマイチと感じた点について紹介します。
良いと思う点
・圧倒的に良心的なガチャ
・装備の組み合わせなどで個性を出せるキャラ編成
・育成画面の使い勝手の良さ
・ストーリーはスタミナ不要でサクサク進む
イマイチな点
・育成など完全に理解するまでに時間を要する点が多い
・エリア間の徒歩移動とか必要?
・ストーリーの合間に無理矢理バトルが入るためテンポが悪い
こんな人にオススメ
・ソシャゲにあまりお金をかけられない人
・じっくり遊べるゲームを探している人
・ストーリーを楽しみたい人